系 統 |
名 称 |
特 徴 |
天然樹脂系 |
カゼイン系 |
牛乳由来のタンパク質系の接着剤。木材や紙に使われていたが今はほとんど使われていない。 |
ニカワ・ゼラチン系 |
動物の皮・骨から得られるタンパク質接着剤。今でも楽器等の特殊な用途に使われている。 |
澱粉系 |
米、小麦、とーもろこし等の炭水化物から得られる接着剤。建具屋さんが使っていた続飯(そくい)もこの部類に入る。主に紙工業を中心に使われている。 |
天然ゴム系 |
天然ゴムラテックスを原料としたセッチュクザイ、溶剤型とエマルションタイプがある。 |
アスファルト |
北海道・東北では、天然アスファルトを熱して道具を作ったり土器の修理を行っていた。 |
漆 |
磁器を接着する金継ぎという工芸的手法に漆が使われている。 |
合成樹脂系 |
フェノール樹脂系 |
100℃〜130℃の温度で高圧で接着すると、非常に強靱な接着が出来る。 |
尿素樹脂系 |
尿素とホルムアルデヒドの反応で硬化する。安価で作業性が良いため、合板工業に使われる。 |
メラミン樹脂系 |
尿素樹脂に比べて耐水性が高く合板工業に使われる。 |
エポキシ樹脂系 |
金属、木材、ガラス等、多用途に使われており、家庭用、工業用共に用途が広がっている。木工では不揮発分100%であることから充填性接着剤として用いられる。 |
ポリウレタン系 |
湿気硬化性型一液形接着剤として普及している。 |
酢酸ビニルエマルション樹脂系 |
「ボンド」として、家具・建具屋に一番普及したと思われる接着剤。 |
クロロプレンゴム系 |
自転車のタイヤ修理でお世話になった人も。少し乾燥させ重ね合わせることで接着できる。ポリイソシアネートを添加すると耐水性が向上する。 |
シアノアクリレート系 |
空気中の水分によって急速に硬い皮膜状に硬化・接着するため、瞬間接着剤として使われる。 |
シリコーン系 |
木材加工での使用頻度は少ない。弾性接着剤として注目。 |
水性高分子-イソシアネート系 |
水性ビニルウレタンともいう。親水性高分子の水溶液やエマルションに対してイソシアネート化合物を架橋剤としての使用する。酢酸ビニルエマルションに比べて耐水性が高い。 |
ニトロセルロース |
戦後、「セメンダイン 」という名称で、家庭用中心に普及した。塗料で言えばラッカーと同じタイプ |
ポリビニルアルコール系 |
洗濯のりとしても知られている。 紙接着用途として事務用液体のりで馴染み深い。 |
レゾルシノール系 |
構造用集成材の接着剤として使われる。フェノールやメラミンと同様熱硬化性であり、耐水性の高い強靱な接着を行うことができる。
接着面が褐色になるのが欠点か? |
スチレン-ブタジエンゴム系 |
スチレンとブタジエンとの共重合体を主成分とするラテックス接着剤。乳白色水分散系。 |
イソシアネート系 |
ボード工業では、フェノールやメラミン、尿素等に替わってイソシアネート系接着剤の需要が増えている。イソシアネート系接着剤はホルムアルデヒドを放散しないからである。 |